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1、新法人「信州 無何有の里」からのご挨拶
保養施設「奏奏(sousou)」の運営団体がNPO「まつもと子ども留学基金」から、今年2月に設立した一般社団法人「信州 無何有の里(むかうのさと)」に変更されました。とはいっても、運営のメンバーも運営理念も変わりません。もっぱら私どもの事業をよりスムーズに運営するために一般社団法人の形態に衣替えしたものです。「まつもと子ども留学基金」が取り組んできた事業を新法人の「信州 無何有の里」が引き継ぎます。

今後は、東日本大震災の原子力発電事故の被災地の方々ばかりではなく、広く全国の方々に保養体験プログラムを提供しながら、多くの皆さまに参加していただけるような保養リトリート構想を実現させ、あわせて、保養が民間の善意の取組みではなく、国家が果すべき社会保障制度として認知されるように取り組んでまいる決意でおります。
今後とも、これまでと変わらぬ、皆さまからの温かいご支援、ご寄付等をよろしくお願い申し上げます。

2025年2月吉日

一般社団法人 信州 無何有の里
代表理事 松武秀樹
理事   橋本俊彦
理事   柳原敏夫

2、これまでの経緯

2011年3月の東日本大震災は、それまでの私たちの暮らしや認識を一変させました。福島県から松本市に自主避難した被災者と避難者の支援活動を行なう市民が中心となって、2013年8月、被災地の子どもたちが安心して生活し、遊び、勉強する場所づくりを目指して、信州松本の地で留学プロジェクトを立ち上げました(NPO設立総会の写真>こちら)。その「国内留学」を支援するための寮を運営する団体がNPO「まつもと子ども留学基金」です。
それと併せて、
①生活環境下に拡散した放射性物質から離れ、制限された外遊び、自然体験、表現活動をできるだけ取り戻すこと
②原発事故を起因とする心と身体の不調を取り戻すこと
以上2点を目的とした「保養」事業を、子どものみならず大人たちにとっても必要なものと位置づけて実施してきました(その報告の一例>こちら)。
そして、2020年3月、子どもたちが卒業して寮から巣立ったあと、寮を保養施設「奏奏(sousou)」にリニューアルして(その写真>こちら)、被災地の放射線量の高いエリアで暮らす人々が一定期間離れて、心身を整える養生型保養事業をメインに運営してきました。
2025年2月、チェルノブイリの保養にならってこの間取り組んできた「自然体験(昨年5月の報告>こちら)」「養生(紹介>こちら)」「芸術体験(紹介>こちら)」を組み合わせた3本柱の保養事業を、よりスムーズに運営するために運営団体の形態をNPO法人から一般社団法人に衣替えしました。運営メンバーも運営理念も事業内容も従来通り、変わっていません。
どうぞ、引き続き、ご支援のほどをよろしくお願いいたします。